シーラス・ロジック、最新オーディオ・ソリューションがインテル®のリファレンス・デザインに対応しPC業界における新しいMIPI SoundWire®インターフェースへの移行を支援

  • シーラス・ロジックの新しいオーディオ・アンプ/コーデック・ソリューションがSoundWire互換のインテル®・リファレンス・デザインに対応したことによって、PCメーカーは新しいオーディオ仕様にスケーラブルかつストレスなく移行が可能に

日本・東京 – 2023818シーラス・ロジック(Nasdaq:CRUS)は、PCプラットフォームに最適化されたオーディオ・ソリューションとして先ごろ上梓した「CS35L56」スマート・アンプおよび「CS42L43 SmartHIFI」PCオーディオ・コーデックについて、インテルSoundWire互換リファレンス・デザインに対応したことを明らかにしました。シーラス・ロジックは、PCメーカーによるMIPI SoundWire®インターフェース(1.2.1仕様)への容易な移行を支援し、より豊かで没入感にあふれるオーディオ体験を実現できるよう、先進のオーディオ・ソリューションを提供しています。同社は業界リーダーであるインテル®およびMicrosoftと連携し、SoundWireインターフェースやスケーラブルなアーキテクチャへの移行を容易にするとともに、次世代ノートPCの設計におけるより優れたオーディオの実現を支援します。シーラス・ロジックの先進的な低消費電力オーディオ・ソリューションにおいて中核をなすCS35L56スマート・アンプとCS42L43 Smart HIFI™コーデックは、ノートPC設計者の新たな仕様へのスムーズな移行に寄与します。

シーラス・ロジック_最新オーディオ・ソリューションがインテルのリファレンス・デザインに対応テクノロジー分野の市場調査を手掛ける英国SAR Insightsの創業者であるPeter Cooney氏は、「SoundWireインターフェースへの移行は、PCオーディオの設計に改善と進展をもたらす一方で、メーカー側にはプラットフォームの変更が求められます。業界を牽引するインテル、Microsoft、Cirrus Logicなどの企業は、ユーザーの将来的なオーディオ体験を豊かにするべく取り組んでいるだけでなく、PCメーカーが新しいSoundWireインターフェースへ容易に移行できるよう尽力しています」と話しています。

これらの実現に向けて、シーラス・ロジックはスマート・アンプとコーデックを組み合わせ、全体的な部品コストを削減する複合的なPCオーディオ・ソリューションを提供しています。シーラス・ロジックのCS35L56スマート・アンプとCS42L43 SmartHIFIコーデックは、どちらもSoundWire Device Class Audio(SDCA)マネージャーと容易に統合でき、MicrosoftのACXフレームワーク上で動作するように設計されています。

シーラス・ロジックでミックスド・シグナル製品グループのバイス・プレジデントを務めるCarl Albertyは、「シーラス・ロジックでは、没入感の高いオーディオを提供するだけでなく、PCメーカーが今後のSoundWire仕様との互換性を備えた設計プロセスを加速できるよう製品開発に取り組んでいます。その一環として、MIPI SoundWireを統合した設計に関してインテルやMicrosoftなどの業界リーダーと緊密に連携し、これによって当社のお客様は、自社の製品全体に拡張可能な、より合理化され差別化されたオーディオ・ソリューションを利用することができます」と話しています。

インテルでクライアント・カスタマー・エンジニアリング担当ゼネラル・マネージャー兼クライアント・コンピューター・グループのバイス・プレジデントを務めるKen McKee氏は、「インテルは、業界内の企業やオーディオ・ワーキング・グループとの協力を通じて、PCプラットフォームの進歩を加速し、オーディオ性能を向上させるため鋭意取り組んできました。こうした目標に沿ったシーラス・ロジックなどの企業の取り組みは、PCメーカーによる技術の移行を容易にし、さらに大きなイノベーションの達成を推し進めるものです。業界におけるこうした協力体制は、ユーザーに対してより豊かなオーディオ体験を提供するとともに、PCメーカーにおける設計柔軟性の向上にも寄与します」と話しています。

 スムーズでスケーラブルな設計を実現するスマート・オーディオ・ソリューション

柔軟性と拡張性を兼ね備えたシーラス・ロジックのスマート・アンプおよびコーデックは、業界をリードする各種プロセッサと互換性を持ち、任意の数のスピーカーに対応可能で、ハードウェア、ファームウェア、Windowsドライバーを組み合わせた複合的なソリューションを提供します。PCメーカーは、CS42L43コーデックと組み合わせて使用するCS35L56アンプの数を選ぶことができるため、SoundWire設計の実装を簡素化しながら、性能や価格帯に合わせてソリューションを自由に拡張することができます。

PCメーカーは、インテルのSoundWire互換リファレンス・デザインに対応したシーラス・ロジックのCS35L56スマート・アンプによって、薄型ノートPCのコンパクトなマルチ・スピーカーから、より深みのある重低音、バランスの取れたサウンドとダイナミック・レンジを備えた豊かなオーディオを実現できます。また、シーラス・ロジックのCS42L43 PCオーディオ・コーデックは、最高級のヘッドセット・オーディオを体験できる優れたボイス・クラリティ(音声の明瞭さ)、高いダイナミック・レンジ、低ディストーション(歪み)を実現します。

 MIPI SoundWire仕様

MIPI SoundWire仕様は、モバイルやPCのオーディオ・インターフェースにおける多くの主要な属性を統合しており、複数タイプのデバイスでオーディオ機能を実現する共通の包括的なインターフェースとスケーラブルなアーキテクチャの提供を目的として、2014年にMIPIオーディオ・ワーキング・グループによって導入されました。MIPI SoundWireのv1.2.1仕様(2022年6月)は高度なアンプとマイクの使用をサポートし、スピーカーの保護、マイクの出力と性能、ノイズ・キャンセリング、常時リスニングによる音声入力の最適化を支援します。

 オーディオ分野のエキスパート

シーラス・ロジックは50億個を超えるアンプを出荷しており、スマートフォンメーカー上位10社のうち5社、PCメーカー上位5社のうち4社に採用されています。シーラス・ロジックの卓越した専門知識は、数十年にわたり、プロ仕様オーディオ、PC、モバイル機器やスマートフォン向けオーディオ市場において、さまざまなオーディオ・アプリケーションに活かされています。