開発期間の短縮、信頼性の向上、高出力モーター駆動段の組み立て簡素化を実現
2013年5月13日 – オートモーティブエンジニアは常に全体のシステムコストを抑えると同時に、燃費及びCO2排出量の低減を実現する方法を求めています。フェアチャイルドセミコンダクタージャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:雨宮隆久)は、このような課題の解決を援助するべくオートモーティブ向け三相可変速駆動パワーモジュール、FTCO3V455A1を発表しました。
最大2KWまでの三相モーターコントロールアプリケーションを対象にしたこのデバイスにより、設計者は高出力アプリケーションにおいて全体のシステムコストを低減することが可能になります。これは電動パワーステアリング(コラムマウント方式及びラックマウント方式)、電動油圧パワーステアリング、電動ウォーターポンプ、電動オイルポンプ、そしてエンジン冷却ファンへの応用も含んでいます。FTCO3V455A1はこれらの分野のアプリケーションで高トルク駆動を実現し、更に、パワーモジュールはパワーステージデザインのあらゆる面(配線、機構、電気的、放熱)を考慮した場合、従来の方式に比べより高いコスト効果が得られます。
エレクトロニクス部品の統合化を進めることにより、オートモーティブ向けパワーモジュールFTCO3V455A1はディスクリート・ソリューションに比べ使用する部品点数が減少し、より優れたEMI特性を備えた小型システムデザインが実現します。NTCサーミスター及び高精度なDCバス電流検出用抵抗を内蔵し、過熱保護に対応するとともに、完全なモーター制御を行うことが可能です。
モジュール構造のためバッテリー/モーター間の配線による電気的抵抗成分が著しく小さくなり、加えて高出力段から制御基板を分離することができます。従って、システムコストを抑え高電流動作が可能になります。また、サイズ44.00 x 29.00 x 5.00mmのモジュールはエンジニアに優れたEMC特性、> 1.5KVの絶縁性能、そして低いモーターリップル特性を提供すると共に、高いシステム信頼性と実装のし易さも実現します。
フェアチャイルドセミコンダクターが製造メーカーと共に特徴のあるコンポーネントを提供しつつ、付加価値を与える主要なパートナーとして信用が得られているということは、差別化できる製品デザインが必須となるオートモーティブ産業の中では大きな強みです。オートモーティブセミコンダクターソリューションにおいて長い歴史を持つフェアチャイルドとお客様とのパートナーシップはオートモーティブ製造メーカーがパワーマネージメント、低燃費性能、低CO2排出量、そしてその他の革新的な戦略にたいする目標達成に大いに役立っています。
主な特長
- 標準回路構成: 三相モーター駆動インバーター
- オートモーティブ12Vバッテリーシステム向けに設計
- 定格: 40V/最大130A RMSまでのフェーズ電流(Iphase)(最大100°Cまでのヒートシンク温度、Tsink)
- エレクトロニクス部品の統合(部品点数の削減)
- 1%精度DCバス電流検出及び温度検出
- 超低モジュール抵抗成分
- 小型サイズ
- 鉛フリー
フェアチャイルドセミコンダクターは率先して今日の自動車メーカーの半導体ニーズに応える取り組みをしています。また、フェアチャイルドは特色ある半導体ソリューションにおける無比の専門知識と、今日の競争が激しくダイナミックで変化の速いオートモーティブ市場において成功するために必要な製造リソース及びサプライチェインマネージメント能力を兼ね備えています。フェアチャイルドセミコンダクターは世界の主要自動車メーカー及びシステムサプライヤーと共に協力し、最新鋭の車両構造におけるパワーマネージメントの最適化、燃費及び環境汚染の低減等を含む様々なアプリケーションをサポートする半導体ソリューションを創造して参ります。
パッケージおよび価格情報 (1,000個購入時 )
サンプル出荷中 - 納期:受注後 8-12週
APMCB-AP19パッケージ
価格 FTCO3V455A1: 57.25ドル
製品の各資料はこちらをご参照ください。
データシート:
http://www.fairchildsemi.com/ds/FT/FTCO3V455A1.pdf