日本・東京、2022年10月13日 – Moxaは本日、オールインワンセキュアルータ「EDR-G9010シリーズ」に産業用侵入検知/防止システム(IDS/IPS)を搭載した新モデルと併せて、産業用セキュリティ管理ソフトウェア「MXsecurity」を発表し、高度なサイバーセキュリティと専用の管理ソリューションを備えた製品のポートフォリオを拡大しました。
EDR-G9010シリーズは、ファイアウォール/NAT/VPN/スイッチ機能を備えたオールインワンのセキュアルータです。今回新たにIDS/IPS機能が搭載され、重要インフラをサイバーセキュリティ攻撃から保護する脅威検出および防止機能が備わったことで、EDR-G9010シリーズは産業用次世代ファイアウォールへと進化しました。また、MXsecurityはオーダーメイドのセキュリティ管理スイートで、サイバー脅威をリアルタイムで可視化し、現場に導入されたEDR-G9010シリーズセキュアルータを一元管理することができます。
EDR-G9010シリーズセキュアルータは、2021年に発売を開始して以来、エネルギーやインテリジェント交通システムなど複数の産業分野で、産業オートメーションおよび制御システム(IACS)に向けた堅牢なネットワーク防御の構築に貢献してきました。しかし、最近のサイバーセキュリティインシデントが示すように、施設の産業用ネットワークではアップグレードおよび保護に困難が伴うことから、依然としてリスクの完全な払拭には苦心しています。このため企業は、産業エンジニアを念頭に置いて設計された、産業環境向けの専用サイバーセキュリティソリューションを求めています。EDR-G9010シリーズ・オールインワンセキュアルータとMXsecurity産業用セキュリティ管理スイートはこうしたニーズに応える製品です。
Moxa NetworkingのプロダクトマネージャーであるKevin Huangは、「Moxaは、セキュアなネットワークの構築とお客様の産業オペレーション保護に取り組んでおり、ネットワーキングと産業用サイバーセキュリティを統合することで多層防御による保護を実現します。このために、EDR-G9010シリーズの堅牢な境界保護と、MoxaのオーダーメイドによるOTディープパケットインスペクションプラットフォームを利用した高度なIPS脅威インテリジェンスを活用しています」としており、加えて「「しかしながら、当社のお客様はサイバーセキュリティの重要性を理解しながらも、現場でサイバーセキュリティ対策を導入、運用する際に課題に直面するケースが少なくありません。MXsecurityは、サイバーセキュリティの脅威をリアルタイムで可視化し、同時に運用コストを削減することで、お客様のネットワークセキュリティ管理の効率化に寄与するものと考えています」と話しています。
これらのソリューションは、信頼性とエンドツーエンドのコネクティビティを考慮して開発されており、耐久性に優れた高性能な産業用ネットワークの構築が可能です。EDR-G9010シリーズは仮想パッチをサポートしているため、レガシーシステムを脆弱性から保護し、産業エンジニアが産業オペレーションを継続稼働させる上で多くの時間と柔軟性を提供します。Moxaのソリューションは一元管理、大規模展開、リアルタイム監視によって高い可視性を実現し、ユーザーによる安全で効率的な産業用ネットワーキング環境の構築を支援します。
EDR-G9010シリーズ産業用セキュアルータ
- 産業用侵入検知/防止システム(IPS/IDS)が重要な産業インフラの保護を強化
- オールインワンのファイアウォール/NAT/VPN/ルータ/スイッチにより、ネットワーク展開の柔軟性が向上し、安全なリモートアクセスを実現
- 8つの銅線GbEポートと2つのSFP GbEポートによって、高帯域幅かつ長距離の通信が可能
- VRRPとTurbo Ringをサポートし、ルーティングとスイッチングの冗長性を確保して可用性を最適化
- Modbus TCP/UDP、DNP3、IEC 60870-5-104、IEC 61850 MMSトラフィックフィルタリングに向けたディープパケットインスペクション(DPI)
MXsecurity産業用セキュリティ管理スイート
- EDR-G9010シリーズデバイスを一元的に管理、監視することで、管理とメンテナンスを改善
- ファイアウォールポリシー、ファームウェアアップグレード、シグネチャアップデートを一括で大規模展開が可能
- リアルタイムでネットワークアクティビティと脅威アラートを可視化
- セキュリティログを自動収集し、通知を送信
EDR-G9010シリーズの詳細については、製品ページまたはマイクロサイトをご覧ください。
Moxaセキュアネットワーキングソリューションについて
35年以上にわたり産業用ネットワーキングを牽引するMoxaは、OT環境におけるサイバー脅威をプロアクティブに特定して軽減する、安全で信頼性の高いネットワーキングソリューションの開発に取り組んでいます。この取り組みを実現するため、Moxaはセキュア・バイ・デザインの考えに則り、分散型OT侵入防止システム機能を利用するとともに、IEC 62443-4-2規格に基づいた堅牢なネットワーキングソリューションのポートフォリオを幅広く提供することで、産業用アプリケーションの徹底した防御を強化します。詳細については、Moxaセキュアネットワーキングのマイクロサイトをご覧ください。