日本・東京、2022年7月1日 – 産業用通信およびネットワーキングのリーダーであるMoxaは、Azure IoT Edgeを統合し、無人サイトの遠隔管理に適したIIoTゲートウェイ「AIG-300シリーズ」を発表しました。産業用モノのインターネット(IIoT)が進展する中、多くのシステムインテグレーターやエンジニアは、システムの脆弱性をタイムリーに修正するため、定期的にセキュリティパッチを適用できる安全で信頼性の高いIIoTゲートウェイソリューションを必要としています。MoxaのAIG-300シリーズは、データ管理の一部をデバイス(エッジ)側で実行可能とするAzure IoT Edgeが統合されているため、コスト効果と時間効率に優れたIIoTシステムを構築する上で役立つさまざまな独自機能を提供します。
Azure IoT Edgeとのシームレスな統合によるクラウドへの迅速かつ信頼性の高い接続
IIoTゲートウェイは、エッジツークラウドのシームレスなデータ取得とデバイス管理を容易にするため、高い安全性と信頼性が必要とされます。AIG-300 IIoTゲートウェイは、Azure IoT Edgeとシームレスに統合され、Moxa独自のゲートウェイソフトウェアThingsProを搭載しているため、迅速かつ容易に信頼性の高いデータ取得とデバイス管理を実現します。AIG-300を用いることで、デバイスから収集されたデータをAzure IoT Edgeに転送できるほか、その後いくつかの簡単な構成手順を経てAzure IoT Hubへの転送も可能です。一方でデバイスは、AIGシリーズIIoTゲートウェイ上のAzure IoT HubからAzure IoT Edgeへとつながるルートを介して効果的に管理できます。このシームレスなワンストップ・エッジツークラウドプラットフォームによって、お客様はシステム開発の時間とコストを大幅に削減できます。
デバイスの容易なプロビジョニングと安全な起動プロセス
ほとんどのIIoTアプリケーションは、スマートグリッド、エネルギー貯蔵システム、ソーラー発電所、石油およびガス精製所、鉄道沿線用のアプリケーションなど、遠隔地にある無人の過酷な環境に導入されています。これらのシステムでは、通常の運転を維持するとともに、現地の状況を効率良く監視することが重要です。広範な動作温度に対応し低消費電力を特長とするAIGシリーズは、こうした遠隔地の無人環境での使用に最適なIIoTゲートウェイです。
AIGシリーズは、レジュームファイルの送信、無線(OTA)アップグレード、セキュアブートなどの機能を備えているため、リモートサイトにあるゲートウェイのアップグレードや保守を離れた場所から実施でき、継続的な可用性の確保に加えてサイバー攻撃からの効果的な保護が可能となります。また、AIGシリーズには、デバイスのクラッシュや突然のシャットダウン時の切断を回避するため、ファームウェアを以前に正常稼働していたバージョンにロールバックできるリカバリ機能が組み込まれており、リモートサイトでのネットワーク接続を中断させることなく利用できます。万一ソフトウェアのアップグレードが失敗した場合にも、ゲートウェイは自動的にバックアップのソフトウェアバージョンに戻ることで、システムの安定性を確保します。さらに、Moxa独自のThingsProツールによって、IIoTゲートウェイの一括プロビジョニングとリモートでのソフトウェアアップグレードを実行できるため、プロビジョニングのプロセスが簡素化されます。
AIG-300シリーズの主な特長
- Arm® Cortex™-A7デュアルコア1GHzプロセッサ、CANポート x1、DI x4、DO x4を搭載し、-40~70°Cの動作温度に対応する高度なIIoTゲートウェイ
- データ取得とデバイス管理を簡素化
- ThingsProを搭載し、Azure IoT Edgeとシームレスに統合することで、容易で信頼性が高く、安全なクラウドとの接続を実現
- デバイスの容易なプロビジョニングをサポート
- 堅牢なOTA機能を提供することで、ソフトウェアのアップグレード中のシステム障害を防止
- セキュアブートを搭載することで、悪意のあるコード実行とソフトウェアインジェクション攻撃を防止
IIoTゲートウェイAIGシリーズの製品情報および技術仕様については、こちらの製品ページをご覧ください。