Swissbit、高性能PCIe-SSD N-30m2を発表

  • 要件の厳しい産業用途に適した最大3.84TBストレージ容量の高性能NVMe SSD

日本・東京、2022年6月30日 – 産業向けフラッシュストレージ製品の独立系メーカー・Swissbit(日本法人:スイスビットジャパン株式会社、東京都新宿区、代表取締役 友森 健一郎)は、高い性能と耐久性、そして大容量ストレージを小型のPCIe M.2モジュールに組み込んだNVMe SSDの新製品「N-30m2シリーズ」を発表し、過酷な産業用途に向けたストレージ製品のラインナップを拡張しました。

Swissbit_高性能PCIe-SSD N-30m2を発表N-30m2シリーズは-40°Cから85°Cの広範な温度環境に対応することから、産業、ネットワークコミュニケーション、自動車業界などのお客様に対して、高温環境下においてアクティブ冷却もパッシブ冷却も必要とせずに優れた書き込み性能を提供します。これによりN-30m2は、ファンレス密封型組み込みシステムにとって理想的な選択肢となります。また、本シリーズは、オプションとしてSwissbit独自の電断データ保護機能「パワーセーフ™」を組み込むことで、基幹業務用アプリケーションにおいて最大限の信頼性を実現できます。SwissbitのN-30m2シリーズは、2種類のフォームファクタM.2 2242およびM.2 2280、ストレージ容量240GB~3.84TBの製品が選択いただけます。

Swissbitメモリー・ソリューションズ部門ゼネラル・マネージャーのRoger Griesemerは、「新しいN-30m2シリーズは、書き込み負荷が大きく持続的に高い性能が求められる用途に最適です。本シリーズはPCIe Gen3x4インターフェイス、NVMe 1.3準拠、DRAM搭載といった必要な性能を備えているため、起動ディスクとしてだけでなく、データの記憶用および記録用としても理想的です。この製品は、当社の最高性能の産業用SSDであり、過酷な環境下でも最高レベルの耐久性と信頼性を発揮し、全耐用期間においてデータの整合性を維持します」と話しています。

Swissbitの新しいSSDシリーズは産業グレードの3D TLC NANDを搭載しており、-40~+85 °Cの温度範囲をサポートしています。PCIe 4レーン・インターフェースはPCIe 3.1仕様に準拠しており、それぞれ最大3,500MB/sおよび3,100MB/sのシーケンシャル読み取り書き込み帯域幅を提供します。読み取りおよび書き込み処理に関しては、ランダムアクセスにより、それぞれ475,000および525,000 IOPS以上を達成します。

3D TLC NANDを搭載したN-30m2のストレージ容量は、240GB~3.84TBをお選び頂けます。またSwissbitでは、さらに過酷な耐久性要件を満たすために、10倍以上の書き込み負荷に耐えられるpSLCバージョンの「N-36m2シリーズ」も発売予定です。N-36m2シリーズは、80~320GBの容量をお選び頂けます。

オプション:業界をリードするPLP保護機能「パワーセーフ」

重要データを扱う産業用SSDにとって、突然の停電時にデータ損失を効果的に防ぐ電源損失保護(PLP)は不可欠な機能です。N-30m2およびN-36m2は、PLPのレベルを高める付加機能である「パワーセーフ」電断データ保護機能をオプションとして利用することで、特にデータ損失が許されない基幹業務用アプリケーションにおいて、最高レベルの信頼性を実現します。高性能な「パワーセーフ」機能によって、ホストから転送されたコントローラーのダイナミック・データ、およびDRAMからNANDへのキャッシュ・データを確実に転送し、突然の停電が起きてもデータを保護します。この機能は、ファームウェア内のインテリジェントな電源管理システムと高信頼性のタンタルコンデンサ用いて、SSDの動作中にエネルギーをコンデンサに蓄えることで実現しています。