ERNI、新しい信号バリアントと予備の電源コネクタを追加し、「MicroSpeedコネクタファミリ」のラインアップを拡充

ドイツ、アデルベルグ、2021年3月24日 – 世界有数のコネクタメーカーおよびサービスプロバイダであるERNI(アーニー)社は、新しい信号バリアントと予備の電源コネクタを追加し、「MicroSpeedコネクタファミリ」のラインアップを拡充しました。ピン数を選択できるコスト効率の高い電源コネクタとMicroSpeed信号コネクタが新たに追加され、世界中のお客様がより柔軟に選択できるようになります。

MicroSpeedコネクタファミリのラインアップを拡充ERNI社は、MicroSpeed製品ファミリの拡大を続けており、信号では新たに26/32/44ピンのピン数をバリアントに追加し、電源についてはシールドなし電源コネクタを新たに追加します。バリアントが拡大したことで、ERNI社はお客様固有の要件にさらに正確に対応できるようになります。また、多様性が高まることで、さらに柔軟に開発できるようになり、グローバル市場での競争優位性を一層向上させることが可能になります。

MicroSpeed製品は、サイズがコンパクトであるだけでなく、耐振動性、加工性、堅牢性に優れており、お客様はこうした点に高い関心を持っています。MicroSpeedコネクタは最大25 Gbit/sの高い伝送速度と、卓越したシグナルインテグリティ、信頼性、堅牢性を特徴としており、省スペースで柔軟に利用できるため、データや電気通信だけではなく、-55~+125℃の広範囲にわたる動作温度でさまざまな医療技術や産業オートメーションにおいても活用できるようになります。

新しいシールドなし電源コネクタには、最大44個のコンタクト(1/2列)が備わり、コンタクト間隔が変更可能となり、アセンブリの選択肢が増えたことから、最大15 Aの高い電流容量、動作電圧の電源が、コスト効率よくコンパクトサイズで実現できます。つまり、これまではより大きなコネクタを使っていたアプリケーションに対して、この電源コネクタを利用することでより柔軟性が向上します。

新しく発表されたコネクタはすべて、自動部品挿入マシンに対する最新の要件を満たしています。SMTのコプラナリティは100%保証されており、すべてのコンタクトで0.10 mm未満に指定されています。こうした点から、完全自動でコスト効率の高いSMTアセンブリに適しています。

MicroSpeed信号コネクタは、両サイドがメス端子となっており、表面は幅が広く均一に滑らかで、有効ワイプ長は1.5 mmです。ピッチが1.0 mmでのキャプチャレンジが0.85 mm(ブラインド嵌合バージョン)と幅広いため、安全で信頼性の高い嵌合と高い接触整合性が確保されています。

このコネクタは、極性のある嵌合面、ブラインド嵌合バージョン、逆極性保護を備えた堅牢な設計になっています。また、嵌合接触に対応した拡大版ガイドを用意しており、コンパクトなIoTや手が届きにくいオートメーションデバイスにも分かりやすく嵌合をサポートいたします。