新製品3種の量産を開始
- BP-Z 高純度結晶性ビスフェノール
- TMBP 高純度変性ビスフェノール
- ERM-6100 ジシクロペンタジエン
ウルサン・韓国 – 2019年12月19日 – ソンウォンは、本年3月にドイツのEuropean Coatings Showで発表した通り、ビスフェノール(BP)モノマー製品およびジシクロペンタジエン(DCPD)フェノール製品のラインナップを拡充します。高純度結晶性ビスフェノール(BP-Z)と変性テトラメチルビスフェノール(TMBP)について量産を開始しました。またECSで発表したジシクロペンタジエンエポキシ改質剤製品ERM-6100はすでに販売を開始しており、アジア地域において特殊樹脂などに利用されています。
マーケットセンター機能性モノマーのリーダーであるハインリッヒ・シュルテは、「当社は量産を開始した機能性モノマー製品が、性能やコスト効率、価格競争力の向上の面で樹脂メーカーの皆さまに貢献できることを嬉しく思います」と話しています。
機能性モノマーは、標準的なポリマーの機能追加や増強、加工性の大幅改善に寄与する製品です。「当社の製品は耐熱性、絶縁特性、耐水・耐湿性などを向上させます」と、シュルテは述べています。
ビスフェノールモノマーBP-Zは、特殊ポリカーボネート樹脂およびポリエステル樹脂の機械特性と耐熱性を向上させます。主にエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ノボラック樹脂で構成される、高周波銅張積層板や電子パッケージングへの使用に適しており、現在アジアでは5G対応のパッケージング用樹脂への利用が検討されています。
TMBPは最高純度と優れた色味の実現に向けて開発されており、エポキシ樹脂とフェノール樹脂の両方に利用可能で、これら材料のガラス転移温度を高められることが特徴の一つです。ソンウォンは、お客様と協力して色味と純度の新たな基準を築き上げ、革新的な電子産業分野などにおけるお客様のアプリケーション拡大を支援します。
ジシクロペンタジエン-フェノールであるERM-6100は、ベンゾオキサジンなど特殊樹脂用の硬化剤に適しており、高性能な電子パッケージング分野での利用が注目されています。当社の5種類のジシクロペンタジエン(DCPD)フェノールは、フリーフェノールの含有量が最小限に抑えられており、それぞれ異なる軟化点、機能、粘度を有しているため、幅広い要件への対応が可能です。
ソンウォンでは、今年2019年から欧州における機能性モノマーの販売を開始しており、2020年には米国においても販売を開始する予定です。