イタリア、ボラーテ、2019年10月23日 — Stajvelo社は、高機能の射出成形複合材であるソルベイのXencor™ LFTコンパウンドを採用し、世界初のEバイクを開発しました。モビリティ、快適性、デザイン性を備えた、革新的でアーバンなEバイクです。ソルベイは、K 2019のホール6、ブースC61でこのEバイクを展示します。
モナコに本社を置くStajvelo社は、厳格な構造的、機械的、審美的要件に応える、ソルベイの長繊維Xencor™ ポリアリールアミド(PARA)コンパウンドを採用しました。Xencor™ PARAは、ソルベイのIxef® PARAコンパウンドの性能を大幅に拡大させた製品です。医療機器、自動車の外装、また美観に優れた表面仕上げが求められる小型の器具類などで、金属に代わる素材として広く利用されています。
「StajveloのEバイクは、フォルムと機能のバランスが非常に高いレベルで取られた設計になっています。それに貢献しているのが、Xencor™ PARA独自の特性です」と、Stajvelo社の創業者である、CEOのThierry Manni氏は述べています。「樹脂分野におけるソルベイの専門知識と加工技術のサポートを受け、当社は最適な機能を統合し、効率的な組み立て作業による製造工程を設計できました」
ソルベイのXencor™ LFT複合材は、樹脂とグレードに応じて、一般的に30~60%の繊維強化材を含有しています。この繊維は、最終成形部品内に絡み合った三次元繊維骨格を形成する事により、重要な構造要素になっています。強靭な繊維骨格により、従来の高充填短繊維強化ポリマーに比べ、非常に優れた構造特性と寸法安定性が得られます。
Xencor™ LFTコンパウンドは、短繊維熱可塑性プラスチック(SFT)と高機能コンポジット材における、価格と性能のギャップを埋めることを意図しています。本材料は、強度が高く、優れた耐衝突衝撃性能、耐熱性、非常に低いクリープ、美しい表面外観、容易な加工特性などを特徴に持っています。
「Xencor™コンパウンドは、SFT製品では得られない高機能を必要とするか、または重量面や部品あたりのコスト面から金属が適さない部分構造用途で、金属に代わる材料になります」と、ソルベイのSpecialty Polymers Global Business UnitのXencor™ LFTコンパウンド担当グローバルマネージャー、Eric Martinは述べています。
ソルベイのXencor™ LFTコンパウンドは、自動車、最先端交通機関、建設、産業、コンシューマー、スポーツ、レジャーなど、さまざまな市場の部分構造用途に適しています。