2018年9月12日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、白物家電のポッティング処理に対応するSMT(表面実装技術)タイプの電線対基板用コネクターシステム「Spot-On」を発表しました。
水やほこりの侵入をきらう白物家電の多くは、基板を樹脂で封止し防水性能を高めるポッティングシーリング処理が施されています。また実装方式も、加工コストの低減を図るためスルーホール実装からSMTへと移行が進んでいます。モレックスのSpot-Onは、圧着端子、リセプタクルハウジング、リテーナー、ヘッダーで構成されたSMTタイプの電線対基板用コネクターシステムで、基板にハンダ接合するプラグハウジングを高背型に設計することで、ハウジング内へのポッティング材料の侵入を防止できる点が大きな特徴です。
Spot-On電線対基板用コネクターシステムは、端子間ピッチが1.50mmと2.00mmの2種類で、それぞれ1列品および2列品の製品がラインアップされています。極数展開は1列品が2~16極、2列品は10~40極で、ハウジング色も複数取り揃えられています。対応可能なポッティング面の高さは1.50mmピッチ製品で基板面から最大5mm、2.00mmピッチ製品で最大7mmです。
Spot-On電線対基板用コネクターシステムの主な特徴
- 高背型のプラグハウジングを採用することでポッティングシール材料のコネクター内への侵入を防止
- ワイヤー加工された圧着端子をリテーナーによって確実な位置まで挿入確認
- ハウジングは、極性キーと複数のカラーバリエーションによって誤嵌合を防止
- ポジティブインナーロックが確実な嵌合を保持し、電線の絡みによるラッチ損傷を防止
- プラグハウジング内に備えられた堅牢なセンターネールによって、SMTハンダ接合部への応力を低減し、ハンダクラックの防止
- 表面実装が行えることで自動組立に対応でき、手作業工程による品質リスクを低減
本コネクターは、洗濯機や冷蔵庫、エアコン、電子レンジなど白物家電をはじめ、湯沸かし器やシャワートイレ、乾燥機などの幅広い家電用途に適しています。
詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/product/spot-on.html をご覧下さい。