バイアス用補助巻線不要でデザインの簡素化に寄与するFSL206MRxシリーズ
2012年6月21日 – スイッチモード電源(SMPS)の設計者は高効率と高信頼性に加え最適化されたシステム性能を備えた省スペースおよびコスト効果の高い電源ソリューションを必要としています。このように複雑な課題と取り組む設計者を支援するためにフェアチャイルドセミコンダクタージャパン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:雨宮隆久)は統合型PWMコントローラ、FSL206MRx、を発表しました。
FSL206MRxシリーズはグリーンモード・フェアチャイルド・パワースイッチ、FPS™、の一環として、最少の外部部品で構成される高性能オフライン・スイッチモード電源向けに設計されました。アバランシェ耐量の高いセンスFETを統合した集積度の高いPWMコントローラは内部レギュレータ搭載により補助巻線が不要になります。更に高耐圧スタートアップ回路及び充実した保護回路を内蔵し基板占有面積と部品点数双方の削減を実現します。
FSL206MRNとFSL206MRLはバーストモード採用により効率と電力損失双方を最適化し、入力電圧265VAC、無負荷時で、バイアス巻線を使用しない場合150mW、バイアス巻線使用時で25mWの低電力損失を実現します。更に、FSL206MRxシリーズはフェアチャイルドの強力で使い易いオンライン・デザインツールであるパワーサプライ・ウェブデザイナー(PSW)がサポートされ、設計者はブレッドボード試作をすることなしに設計のカスタム化・微調整を行うことが出来ます。
特長と利点
- 高精度固定動作周波数: 67kHz
- 電磁妨害(EMI)を低減する周波数変調動作
- ソフトスタートおよびスタートアップ回路内蔵でトランスの飽和を防止
- バイアス用補助巻線不要
- 低電圧誤動作防止回路(UVLO)内蔵
- 低動作電流: 300μA
- 高圧部と低圧部を引離しクリープ破壊を回避
- 保護回路: 過負荷保護(OLP)、過電圧保護(OVP)、異常時過電流保護(AOCP)、過熱保護(TSD)、ライン電圧センス回路等を内蔵し信頼性が向上
FSL206MRxシリーズは少ない外部部品でトップクラスの特性を誇るフェアチャイルドの幅広いフライバックコンバータ・ポートフォリオの一環です。少ない設計時間で高い機能と優れた性能とをもたらす先進の技術とプロセスを設計者に提供することによってエンジニアリング上直面する課題の解決を支援します。
より詳細な製品情報については以下のサイトをご覧下さい。
http://www.fairchildsemi.com/pf/FS/FSL206MR.html
価格:
FSL206MRL(8ピンLSOP): 0.56ドル(1,000個購入時)
FSL206MRN(8ピンDIP): 0.48ドル(1,000個購入時)
FSL206MRBN(8ピンDIP、バーストモード・オプション): 0.56ドル(1,000個購入時)
入手性:
サンプル出荷中
量産納期:
8-12週間
製品の各種資料はこちらをご参照ください。
データシート:
http://www.fairchildsemi.com/ds/FS/FSL206MR.pdf