2018年1月26日 – 日精樹脂工業㈱（社長・依田穂積、本社・長野県埴科郡坂城町）は、昨年５月に開設したメキシコのケレタロ事務所において、射出成形に関する様々な技術や知識を習得するための顧客向け教育研修機関「日精スクール」を設置し、１月から研修を開始しました。
メキシコでは、自動車産業を中心にプラスチック成形工場の建設が相次ぎ、成形機のオペレーターなど現地スタッフの人材不足が深刻となっており、成形加工に関する教育・技能研修のニーズが高まっています。このため、昨年５月に開設したケレタロ事務所では、予め事務所の一角にテクニカルセンターやスクールを行うためのスペースを設けており、開校５０年の実績を持つ日本の日精スクールのカリキュラムをベースに、メキシコ国内の成形業界の実情に沿ったカリキュラムを編成し、開校しました。
受講コースは、初級コースと中級コースの２種類で、いずれのコースも講師による講義と電気式の横型汎用射出成形機（ＮＥＸ５０ⅢＴ－５Ｅ型）を用いて実習を行います（対応言語はスペイン語）。コース修了者には修了証を発行します。当面６月までは、奇数月に初級コース、偶数月に中級コースを行い、７月以降は、毎月各コースを１回ずつ計２回の開講を予定しています。
◎初級コース （定員６名）
対象：成形現場経験が２年未満の方。未経験者も可。
目的：成形作業の段取り、機械の安全操作、自分で成形不良を理解できる作業者の養成
講義内容：各種成形法、各種成形機、周辺機器、安全に作業するための用意・心得、安全装置、機械各部名称と動き・役割、機械の実操作実習、機械を動かすための最低必要な知識、速度・圧力・温度・位置等の簡単な説明、制御装置画面の説明、金型の基本構造と動き
日程：３日間（ＡＭ９：３０～ＰＭ５：３０）
受講料：ＵＳ＄３６０＋付加価値税(IVA) 〔昼食、テキスト代、実習/教材費含む〕
◎中級コース （定員６名）
対象：成形現場経験２年以上の方。
成形機の運転・成形サイクル（運転シーケンス）を理解している人
目的：基本成形不良対策、安定成形条件を設定できる技術者の養成
講義内容：成形を適切に理解するための金型構造およびゲート方式、成形機に対する基礎知識、制御装置の機能と有効活用、成形サイクルとパラメーターの相関および適正設定方法、各種成形不良と要因およびその対策、計算式による適正成形機の選択、機械の成形実習（最適成形条件の見つけ方）、成形機を安全に使用するために
日程：３日間（ＡＭ９：３０～ＰＭ５：３０）
受講料：ＵＳ＄３６０＋付加価値税(IVA) 〔昼食、テキスト代、実習/教材費含む〕
◎受講資格と手続き
- どなたでも入校できます。
- 受講申込みは、現地ケレタロ事務所にて受付けています。申込書に必要事項をご記入後、E-mailにてお申込みいただきます。
- 定員オーバーの場合は、次回以降のコースをご案内します。
- 受講に関するお問い合わせは下記まで。パンフレットや受講申込書を送付します。
受講に関するお問い合わせ先、受講申し込み先：
NISSEI MEXICO, S.A. DE C.V. [QUERETARO OFFICE]
担当：Tania Andrade
E-mail：tania.andrade@nisseimx.com
TEL：+52-442-161-2851
日本国内での資料請求先：
日精樹脂工業株式会社 経営企画部 info@nisseijushi.co.jp
http://www.nisseijushi.co.jp/products/school.php
「海外トレーニング・スクール」にもパンフレットを掲載。
日精スクールは、１９６８ 年２月の開校以来、５０年目を迎え、この間３８，４００名を超える修了者を送り出しているユニークな研修機関です。成形品メーカーをはじめ、材料メーカー・商社・学生・海外研修生など、広く門戸を開放しており、修了された方々は産業界の最前線で活躍されております。ちなみに、海外現地法人によるトレーニング・スクールの開校は、アメリカ（ロサンゼルス、シカゴ、ニュージャージー）、中国（太倉、東莞）、タイに次いで、４ヵ国目となります。