2010年11月19日 – SABICイノベーティブプラスチックスは、軽量かつ高性能のSABIC® STAMAX®ガラス長繊維強化ポリプロピレン(LGFPP)樹脂を採用した韓国の大手自動車メーカーである現代・起亜自動車の「ソナタ」が11月9日にプラスチック技術者協会(SPE)の2010年のイノベーションアウォードを受賞したと発表した。シャーシハードウェア部門のイノベーションアウォードは、2011年モデルのソナタの窓ガイドレールを一体化したプラスチックドアモジュールに贈られた。同ドアモジュールは、ガラス長繊維強化ポリプロピレンを30%配合したSTAMAX樹脂をスチールの代替として4つのドアパネル全てに使用し、総車重を約2 kg減少させ、21個の部品を一つの射出成形部品に統合し、さらに5つの組立工程を一つに統合することにより、システムコスト全体の削減を実現している。
SABICイノベーティブプラスチックスのグレッグ・アダムス自動車部門バイスプレジデントは、「現代自動車がこの栄誉ある賞を受賞できたことを光栄に思います。今回の受賞は、ボディパネルの設計と製造の簡略化におけるSTAMAX樹脂の数多くのメリットを実証するものです。STAMAX樹脂は、当社の幅広い製品ポートフォリオの最新素材の一つです。当社は、既に自動車業界向けの需要拡大を見込み、米ミシシッピ州のベイ・セントルイス工場の拡張計画を発表しています。当社の革新的なソリューションや緊密なコラボレーションは、今後、さらに受賞の対象となる用途開発につながるものと確信しています。」と述べた。
現代自動車ソナタのドアパネルは、SPE賞を受賞したSABICイノベーティブプラスチックスの素材を採用した数多くの応用製品の最新例である。今回の受賞は、SABICイノベーティブプラスチックスのソリューションの採用拡大を通して、軽量化やコスト削減、設計自由度の向上を実現していく、自動車業界の大きな流れを裏付けるものである。
部品統合に最適
現代・起亜自動車のダニエル・ビビアン設計本部長は、「SABICイノベーティブプラスチックスとのコラボレーションによるソナタのドアモジュールは、窓ガイドレールを完全に一体化したエレガントでかつシンプルな設計を実現できました。今回当社初となるSTAMAX樹脂の採用は、スチール並みの性能と同時に品質の向上、軽量化とコスト削減を実現でき、当社の期待を上回るものでした。プラスチックドアモジュールは、新型ソナタの高い品質と燃費性能、手頃な価格に大きく貢献しました。当社は今後さらなるSABICイノベーティブプラスチックスとのコラボレーションを期待しています。」と述べた。
SABIC STAMAX LGFPPグレードは、フロントエンドモジュールやインストルメントパネルキャリア、テールゲートやシートシステムなど、軽量化と機能統合の双方が求められる自動車の構造部品の設計を支援する。ガラス短繊維ポリプロピレンに比べ、STAMAX樹脂は優れた耐衝撃性と剛性を有し、高精度が要求される用途における優れた寸法安定性を提供する。
SABICイノベーティブプラスチックスのSABIC STAMAX製品の詳細については、www.sabic-ip.comをご参照下さい。製品に関する技術的なお問い合わせは、www.sabic-ip.com/prtechinquiryをご参照下さい。
® SABICはサウジ基礎産業公社の登録商標であり、STAMAXはSABIC Petrochemicals B.V.の登録商標です。