「DMP 2016」に電気式とハイブリッド式の成形機2機種を出展

日精樹脂工業㈱(社長・依田穂積、本社・長野県埴科郡坂城町)は、11月29日から12月2日まで、中国広東省の東莞市で開催される「18th DMP China Dongguan International Plastics & Packaging Exhibition (DMP 2016)」に、ハイブリッド式と電気式の成形機2機種を出展し、中国経済の主軸となっている自動車業界への自動化の提案ならびに昨今高品質ニーズが高まっているコネクタ等の電子部品業界に向けた精密安定成形をテーマにした成形実演を行います。

世界有数の生産基地となった中国は、現在、人件費の高騰に伴い、生産品の品質を高め、高付加価値製品を提供する新たなビジネスモデルへと変革が求められており、また、環境に関する意識も高まり、本年6月より生産工場での環境面に対する政策もさらに強化され、これまでの“中国の品質”から“先進国同等の品質、省エネ効果、クリーン性”を求められています。

こうした状況のもと、日精では、今展示会に自動車部品向けインサート成形で高く評価されているハイブリッド式ならびに中国太倉工場製のNEX機を出展することで、さらなる日精ブランドの浸透を図るものであります。

【出展機種】

Ⅰ.電気式射出成形機「NEX80 Ⅲ T-5E」

本機は、中国・太倉工場製の電気式射出成形機「NEX-Ⅲ Tシリーズ」の型締力784kN(80トン)タイプ。

会場では、精密成形が求められるコネクタ・電子部品業界をターゲットに、コネクタ12個取りの安定成形を実演します。

当社電気式成形機の標準機能である高精度計量制御「プレパック」を使用した場合と不使用の場合とで、成形品の重量測定による良否判別を行い、「プレパック」の有効性をアピールします。

NEX-Ⅲ Tシリーズの特長は、

1)低イナーシャサーボモータの採用と当社独自の射出機構および制御により、射出の高速・高応答・高圧化と加熱筒温度制御の最適化を図りました。これにより、射出・可塑化の高精度化と成形領域の拡大を実現します。

2)高精度計量制御により歩留まりの向上を実現しました。

3)ハイサイクル特性などのトグル機構のメリットを活かしながら、直圧式機構に近い特性を満たした「直圧的トグル」を実現。この機能として、自動運転中に金型などの温度上昇によって変化した型締力を自動的に補正する「型締力自動補正」機能や、自動運転中でも型締力の変更を可能とした「ダイレクト型締力設定」機能を標準装備しています。

4)高機能コントローラ「TACT Ⅳ」を搭載しています。

①操作パネルはフラットシートとし、シートスイッチ方式を採用。高応答・高分解能のタッチパネルによるスムーズな設定入力を実現。

②画面は15インチLCDの縦長配置で、上下に2画面を表示できるなど、視認性と操作性を大幅に向上。

③新機能の段取モード画面や設定器の説明表示機能などにより、金型取付から量産開始までの立上げ時間の短縮と、簡単・確実な操作を実現。

④稼動履歴や成形モニタデータによるトレーサビリティを容易にしたことで品質・生産管理機能が向上したほか、充実したメンテナンス機能を搭載。

NEX80IIIT-5E

Ⅱ.ハイブリッド式竪型射出成形機「TNX100R Ⅲ 18V」

本機は、Xポンプ搭載ハイブリッド式竪型射出成形機「TNXシリーズ」の型締力1026kN(100トン)タイプで、中国の自動車部品産業をメインターゲットに販売拡大を狙います。

会場では、中国における人件費高騰による「自動化推進」の流れを先取りし、ロボットを用いた自動化・省力化システム(インサートワーク切り出し→インサート→製品取出し→検査→排出)の提案として、シュラウド(自動車用冷却ファンカバー)のインサート成形を実演します。

TNXシリーズは、省エネとハイレスポンスを実現する革新的なハイブリッドポンプシステム「Xポンプ」を搭載しており、型締力50トンのTNX50Rでは、油圧従来機に比べて消費電力を約70%、作動油量を約25%削減しました。

型締機構は、ターンテーブルタイプ(回転)の直圧式型締装置を使用しており、「面圧均一性」をはじめ「型開閉の直進性」、「型締力の正確さ」、「型締精度の維持能力」、「優れた金型保護機能」などトグル式に勝る性能を有しています。

その他の特長は、

1)回転盤やエジェクタ動作はサーボモータ駆動とし、サイクル短縮を図るとともに、スムーズな機械動作と回転停止精度を実現しており、これにより、インサート成形時のワークのズレなどを防止します。

2)3本タイバーシャフトによるワイドなターンテーブルを搭載しており、製品の複雑形状に伴う金型の大型化やスライドコアを有する金型などに対応します。また、作業スペースも広く、金型取付やインサート成形の作業性・操作性が大幅に向上しているほか、ロボットなどによる自動化にもフレキシブルに対応可能です。

3)高機能コントローラ「TACT Ⅳ」を搭載しています。

①操作パネルはフラットシートとし、シートスイッチ方式を採用。高応答・高分解能のタッチパネルによるスムーズな設定入力を実現。

②画面は15インチLCDの縦長配置で、上下に2画面を表示できるなど、視認性と操作性を大幅に向上。

③新機能の段取モード画面や設定器の説明表示機能などにより、金型取付から量産開始までの立上げ時間の短縮と、簡単・確実な操作を実現。

④稼動履歴や成形モニタデータによるトレーサビリティを容易にしたことで品質・生産管理機能が向上したほか、充実したメンテナンス機能を搭載。

TNX100RIII

当社ブースは、No.3D03