メルー・ネットワークス社、クラウドに対応した仮想型モビリティ・ソリューションを発表

拡張性と安全性に優れた高性能な無線LANソリューションによって、自社設置型およびクラウド型の選択が可能となり、IT担当者による柔軟な管理を実現

クラウドに対応した仮想型モビリティ・ソリューション

クラウドに対応した仮想型モビリティ・ソリューション

2012年4月24日 – 無線LAN規格IEEE802.11nによる企業内ワイヤレスネットワーキングのパイオニアである米Meru Networks, Inc.の日本法人メルー・ネットワークス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:司馬 聡、以下メルー)は、仮想化されたプライベートクラウド環境、またはホスト上アプリケーションによって、自社で展開できる新たな無線LANソリューションを発表した。メルーの新製品「Virtual Mobility Controllers(バーチャル・モビリティ・コントローラ)」はVMWareベースの仮想アプライアンス(Virtual Appliances、仮想マシンにOSやアプリケーションをセットにしたもの)で、データセンター内の標準的なx86環境およびプライベートクラウド環境で動作する。同社のE(z)RF製品およびMeru Identity Manager(メルー・アイデンティティ・マネジャー)などのゲストアクセス製品についても、仮想化されたホスト型ソリューションとして利用が可能である。ITを管理する担当者は、この新たなソリューションによって、BYOD(Bring Your Own Device、持込デバイス)の進展によって企業内に溢れる様々な端末に対して高い拡張性と柔軟な管理体制を実現でき、ネットワークインフラの高効率化とデータセンターの有効活用化を図ることができる。

メルーのバミ・バスタニCEOは「現在、BYODによってネットワーク容量と無線LAN管理の負担は常に限界にさらされており、多くの企業では運用の効率化を図ると共に、次々に持ち込まれる何千個もの端末やアプリケーションを管理する新たな方法を模索しています。」としており、「当社の仮想化されたクラウドベースの新たなソリューションは、こうした企業において無線ネットワークの拡張と運用に向けた優れた選択肢となります。これによってクラウドコンピューティングとデータセンターの仮想化を実現すると共に、モバイル環境に適合しユーザーの要求に応える高度にダイナミックなワイヤレス環境をもたらします。」とコメントしている。

仮想化されたMeru System Director(メルー・システム・ディレクター)無線LANオペレーティングシステムとコントローラ

メルーのモビリティ・ソリューションの中核をなすソフトウェアであるSystem Director(システム・ディレクター)は、これまで世界中で多くの企業に採用され高い評価を得ている。今回、このシステム・ディレクターがx86系標準プラットフォームシステムで運用できる仮想アプライアンスとして利用可能となった。システム・ディレクターは自社内の既存データセンター上またはプライベートクラウド上での展開が可能であり、メルー独自のシングルチャネル構成技術(802.11x標準アーキテクチャ準拠)は、何千個ものハイデマンドなWi-Fi機器の管理に求められる強固な機能性を確保しながら、導入や管理および運用面で業界随一のシンプルさを誇る。このアーキテクチャにより、企業内の全アクセスポイントで配置と設定が簡単にでき、またメルーのE(z)RFマネジメント・スイートを使ったネットワークチューニングと性能の測定が可能になる。クラウドに対応した新たなシステム・ディレクターは、プライベートクラウドの様々なメリットと企業内データセンター上に既存の仮想マシンインフラを活用することで無線LANの展開と運用を簡素化する。

企業のプライベートクラウドとデータセンターでの展開に関しては、最適な規模とパフォーマンスに合わせて特別に設計された専用アプライアンスソフトとして「Meru WLAN controllers」が用意されている。メルーの人気商品、MC1500、MC3200、MC4200モビリティ・コントローラーのバーチャル版は、同製品のハードウェア版と同数のアクセスポイントをサポートし、同レベルの回線容量を提供する。

仮想化されたクラウドホスト型アプリケーションサービス

メルーの管理ツールであるIdentity ManagerとE(z)RF Mobility Manager(E(z)RFモビリティ・マネジャー)がホスト型アプリケーションとして利用が可能となった。メルー・アイデンティティ・マネジャーは自動的かつ安全に端末を設定可能で、ほとんどの場合ITサポートも必要が無い。メルー・E(z)RFモビリティ・マネジャー・スイートはインテリジェントで包括的な管理システムであり、RFの視覚化、無線パフォーマンスの一元監視や障害管理を通じて企業内無線LANの集中管理を可能にする。

これらのアプリケーションはまた、VMwareの仮想アプライアンスとしても利用可能であり、既存データセンターによる自社設置型および標準的なベンダーから提供されるクラウドインフラを活かした外部設置型として運用が可能である。本製品により、企業のIT部門では無線LANインフラの効果的な管理と運営が可能となり、増加を続ける端末、アプリケーションやユーザーに対応できる。

大手チャネルパートナーは「今日、数多くの端末と回線を占領するアプリケーションが日常的に企業環境に入り込んでおり、このため、あらゆる企業において費用効果に優れた設定、管理、運用手法が求められています。」としており、「無線システムのインテグレータとして我々が出会う何百社もの顧客企業はみな、BYODにコスト効率良く対処でき、また無線環境のコントロール性を維持しながら幅広い環境整備のオプションをうまく活用する方法を求めています。メルーは企業の分散型モバイル環境を実現すると共に、環境設定に様々なオプションを提供し、また既存のデータセンターインフラの活用を可能にすることで業界をリードしています。これらの新製品により、我々は顧客企業が抱えるBYODのニーズに対し、個々の企業の予算や環境にあった方法で応えることができます。」と話している。

メルーのモビリティ・ソリューションに関する詳細は、メルーのウェブサイトもしくはMeru WLAN Cloud Solutions Whitepaperをダウンロードして下さい。