日本・東京 2016年11月14日 – 先進的なポリアミドソリューションの世界的リーダーであるソルベイは、機能性部品の製造用途に向けて、予測シミュレーション・プラットフォームであるMMI® Technyl® Design1を活用したSinterline® Technyl®ポリアミド6(PA6)製品を強化します。実証済みの射出成形技術を活用したソルベイの予測シミュレーションは、3Dプリンターを用いた工業部品の設計最適化に貢献します。
ソルベイは、Sinterline®を用いた3Dプリンターによる自動車部品に対して、予測シミュレーション・サービスであるMMI Technyl® Designを初めて適用しました。この部品はオールプラスチック・エンジン・プロジェクトであるPolimotor 2のプレナム・チャンバーです。Polimotor 2プロジェクトは、重量が63~67kg(138~148ポンド)のエンジンを開発することを目指しており、これは今日の標準的な量産型エンジンよりも約40kg(90ポンド)軽く、燃料消費量やCO2排出量の低減に寄与します。
Polimotorプロジェクトにおいてデザイナー兼リーダーを務めるMatti Holtzbergは、「Sinterline® Technyl® PA6によって製造されるプレナム・チャンバーは、実際の動作環境においても故障することなく稼働することができるでしょう。3Dプリンティング部品と予測シミュレーションとを組み合わせることで、軽量化につながるさまざまな改善点が新たに示されました。」と話しています。
このたびソルベイは、プレナム・チャンバーの設計に関してSinterline®素材とSLSプリンティングプロセスに関する情報を予測シミュレーションに組み込むことで、これまで想定していたよりも最大30%の軽量化が可能であることを見出しました。
ソルベイのSinterline®プログラムのリーダーであるDominique Giannottaは、「PA6を用いた3Dプリンティング部品の性能評価が可能になることで、これらのテクノロジーはさらに勢いを増し、従来の製造のあり方を一変させることでしょう。自動車業界の大手企業から大きな反響が寄せられていることからも、多くの企業がこれら技術の進展に対して高い関心を示していることが感じられます。」とコメントしています。
ソルベイは、10月19から26日にかけて開催されるK2016展(ホール6、ブースC61)において、Sinterline® Technyl® PA6テクノロジーおよびPolimotor 2の3Dプリンターによるプレナム・チャンバーを展示紹介しました。
® SinterlineおよびTechnylはソルベイの登録商標です。
1 MMI Technyl® Designは、e-Xstream(MSC Software company)のDIGIMAT™ ソフトウェアによりサポートされています。