2016年4月7日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス合同会社(本社:神奈川県大和市、社長:梶 純一)は、携帯電話やタブレットPC、携帯型医療機器といった各種モバイル機器のバッテリーや電源用途向け基板対基板コネクター「SlimStack™ Hybrid Power SMT」に、リセプタクル(505473)およびプラグ(505476)製品を追加しラインナップを拡充した。
モレックスのSlimStack Hybrid Power SMT基板対基板コネクターは、電源ピンと信号ピンの両コンタクトを備えたコンパクトなハイブリッドコネクターであり、電源コネクターに信号用ラインを組み込むことで省スペース化を実現している。このたび追加されたリセプタクルとプラグは最大10Aの電源供給に対応でき、機器の高速充電など高性能化が進展するモバイル機器の電源用途に適合する。また本製品は狭ピッチ(0.40mm)かつ嵌合高さが0.60mmと低背な小型製品のため、基板上の実装スペースに制約があるモバイル機器において高い省スペース性を実現している。
本リセプタクルとプラグは、ハウジングの両端部分に「アーマーネイル」と呼ぶ頑丈な金属製カバーを装着したアーマーカバータイプの製品であり、このカバーによって嵌合時の位置ズレからハウジングを保護し損傷を防止することで、電気的信頼性を高めている。
SlimStack Hybrid Power SMT 基板対基板コネクター(アーマーカバータイプ)の主な特徴
- 電源と信号の両コンタクトに2面で接触するデュアルコンタクト設計を採用し、接触信頼性を確保すると共に、衝撃や振動が加わった際にも確実な接触を維持
- 位置合わせ(アライメント)エリアを広く確保することで、組立作業の迅速化および高効率化を実現
- 1電源ピン当たり5A通電可能な電源ピンを4ピン保有し、最大10Aの電源供給が可能
- 信号ピンは4ピンと6ピンを極数ラインナップし、機器の信号ライン追加に柔軟に対応
- バッテリーや電源用途向けで要求される高い抜去力10Nを実現
- 嵌合時のクリック音と感触によって、容易な嵌合確認が可能で作業性の向上に寄与
- 狭幅製品(0mm)の自動実装に対応する幅広なピックアンドプレース(吸着)エリア
- 最大10mΩの低い接触抵抗値で、高い電流安定性を実現
本コネクターは、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器をはじめ、携帯用の音楽プレーヤーやナビゲーション機器などの民生品、携帯型の患者モニタリングや内視鏡用光源、バッテリー機器などの医療機器用途に適している。
詳しい情報は、弊社ウエブサイト www.japanese.molex.com/link/slimstack035.html をご覧下さい。