日本モレックス、ロックウェル社のフィールドバスコントローラに対応した PROFIBUS用リモートモジュール「Brad® SST™ PB3」を発表

Brad® SST PB3リモートモジュール

Brad® SST PB3リモートモジュール

2012年3月12日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、世界各国で広く普及しているフィールドバス(工場内機器の通信規格)であるPROFIBUS(プロフィバス)用のリモートモジュール「Brad® SST™ PB3」を発表した。

Brad SST PB3はPROFIBUSとEthernetの通信ポートを備え、遠隔設置が可能なスタンドアロン型の通信インターフェイス機器であり、Rockwell Automation(ロックウェル・オートメーション)社のControlLogix®やCompactLogix®といったコントローラ製品と容易に接続できる。このリモートモジュールは、シャーシ組込型モジュールと同一の機能を持つ上、設置場所に制約が無いため、PROFIBUSに接続された個々のフィールドデバイスに近接した設置が可能である。これによって、コントローラとフィールドデバイスが離れた場所に設置されている場合に発生する、PROFIBUS専用ケーブルを用いた高価な配線費用を大幅に抑えることができる。また、Ethernetポートへのワイヤレスアクセスポイント接続によってワイヤレス接続が求められるアプリケーションにも対応が可能である。

Brad® SST PB3リモートモジュールBrad SST PB3はファクトリーオートメーションおよびプロセスコントロ-ルの両アプリケーションに対応している。本モジュールはロックウェルアーキテクチャに完全統合しており、ユーザ定義の命令を生成できるアドオン命令(AOI:Add-On Instructions)、統合型イーサネットスイッチ、ラダーロジックに書き込むことなくI/Oデータにダイレクトアクセスが可能といった機能が利用できるほか、PROFIBUS DP-V1サービスやデバイス診断へのアクセスも可能である。

また、本リモートモジュールに付属するPC用ソフトウェアには、ロックウェル社のソフトウェアと使い勝手を揃えたエンジニアリングコンソールが含まれている。このコンソールでは、PROFIBUSマスタおよびスレーブの設定、RSLogix 5000(L5X)フォーマットでPROFIBUSプロセス変数をエクスポート、自動DPスレーブ検知、オンライン診断表示などが可能であり、さらにアセット管理のCommDTMドライバも含まれるため、AssetCentre、PACTware、FieldcareといったFrameDTMアプリケーションも利用が可能。

本リモートモジュールのアプリケーションとしては、自動車やマテリアルハンドリングに代表されるファクトリーオートメンションをはじめ、産業廃水処理や農業食品産業、石油&ガス、製薬などのプロセスコントロール、総合機械メーカーなどがあげられる。

Brad SST PB3リモートモジュールのハードおよびソフトウェアの設計から開発・生産は、すべてモレックスの工場で行っております。詳しい情報は、www.japanese.molex.com/link/sstpb3remote.html をご覧下さい。