2011年12月16日 – SABICイノベーティブプラスチックス(以下SABIC)は、軽量Xenoy*(ゼノイ・PC/PBT樹脂)とLexan*OQ(レキサン・PC樹脂)光学グレード樹脂が3M™社の新しいバーサフロー™ヘッドギアに採用されたことを明らかにした。保護具は、作業者が使用してはじめて効果を発揮するとして、3Mは格段に快適性を向上させた人間工学に基づく新しいヘルメットをデザインした。新しい3M バーサフロー Mシリーズ呼吸用保護帽およびヘルメット製品群のヘッドギアシェルおよびバイザーフレームにはカスタムカラーのXenoyポリカーボネート/ポリブチレンテレフタレート(PC/PBT)樹脂が採用され、3M社の旧Lシリーズ製品と比べ、約15~20%軽量化する薄肉デザインを可能にした。またバイザーに採用された無色透明のLexan OQ PC樹脂は、優れた光学品質および高い耐衝撃性を提供する。SABICと3Mと長きにわたる関係は、顧客の競合的差別化および事業の成功を支援する為に顧客と共に尽力するSABICの姿勢を示すものである。
3M社製品開発スペシャリスト主任のアル・ソリンテスは、「当社のSABICとの関係は、バーサフローMシリーズ製品等の重要な新用途の共同開発を通し着実に深まっています。SABICは、当社固有の要件を満たす高性能樹脂に加え、付加価値分析やテストおよび工程最適化サービスを提供し、今回プロジェクトの成功に大きく貢献しました。バーサフローMシリーズヘッドギア発表後、当社の顧客からは快適さおよび保護性能が即時に改善されたとの報告を受けました。」とコメントした。
SABICイノベーティブプラスチックスの高機能コンパウンド部門で北米ジェネラルマネージャーのジェームス・レガシーは、「当社の素材は、作業者に真の快適さを提供する次世代保護具の開発に重要な役割を果たすことができます。SABICの多用途かつ軽量の樹脂は、心地よさ、使い勝手およびデザイン性を強化する新しい設計方法を提供し、連続装着や作業者がヘッドギアに気を取られることなく集中して作業にあたることができます。当社は3Mとの協業や共同開発により、過酷な環境での作業安全性の拡大を誇りに思っています。」と述べた。
タフな仕事のためのタフな素材
3Mの新しいバーサフローMシリーズ呼吸用保護帽およびヘルメットは、電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)および送気(SA)マスクシステムの一部として使用され、鋳造所、自動車塗装工場、化学工場、建設現場等での作業保護用途に設計された。
SABICの素材は、これらの過酷な作業環境に耐える主要性能を提供する。Xenoy樹脂は、3Mが当初ヘッドギアシェルへの採用を検討したガラス強化ナイロンに比べ、寒冷気候条件下にて優れた延性および一貫した耐衝撃性能を発揮する。さらには低比重と、薄肉整形を可能にする高流動性により、軽量化を実現する。なお、Xenoy樹脂のカスタムカラー着色加工は、SABICの米国インディアナ州マウントバーノン工場で行われている。
Lexan OQ樹脂は、高い耐衝撃性と非常に高い透明性で広く評価を得ている製品で、今回の3M製品については薄肉だが非常に強い保護バイザーの実現を可能にした。
3MのバーサフローMシリーズのヘルメットおよび保護帽は頭部および眼保護呼吸器に関し世界中の様々な規制に準拠し、世界中で販売されている。詳細はwww.3M.com/Versafloをご覧ください。
SABICイノベーティブプラスチックスの材料ソリューションに関する詳細は
www.sabic-ip.comをご覧ください。技術関連のお問い合わせに関しては、次のサイトからご連絡ください。www.sabic-ip.com/prtechinquiry
*SABICイノベーティブプラスチックスIP BVの商標です。
™ 3Mおよびバーサフローは3M社の商標です。