SABICのLexan* XHRシート、 新放熱規制クリアで航空機業界に大きく貢献

SABICのLexan* XHRシートを使用した窓枠2011年10月24日 – SABICイノベーティブプラスチックス(以下SABIC)は中国陝西省西安にて開催された航空機関連展示会「中国国際通用航空大会2011」に出展し、ビジネスクラス、ファーストクラス座席および他内装部品用途向けLexan* XHR(超低放熱)シートの展示を行った。Lexan XHRは汎用性に富む軽量材料で、航空機製造メーカーの日々高まる安全と性能への要求に応え、また意匠性と乗客の快適さも向上、オハイオ州立大学(OSU)65/65基準および難燃、発煙、毒性(FST)規制に完全準拠するため、免除措置の必要を回避し、且つ、従来のポリ塩化ビニル(PVC)/アクリルシート製品と比べ燃費削減を可能にする高い軽量特性を備えている。Lexan XHRシートの市場展開は、航空業界の顧客に厳格化する規制の遵守等の主要課題の解決を支援する最先端の材料ソリューションを提供していくSABICの強い姿勢を顕すものである。

SABICイノベーティブプラスチックス、スペシャリティフィルム&シート部門北アジア地域統括マネージャーのレナード・マルケシュタインは、「当社は航空業界の顧客が抱える安全性向上、コスト削減、そして乗客の空の旅をより良くするという複数のしばしば相反する課題を理解し、Lexan XHRシートはこれら全ての要望に対応可能である事を本展示で紹介しています。Lexan XHRシート採用によりOEMやサプライヤー顧客は魅力的で軽量かつ規格に準拠した次世代の航空機内装を、コスト削減しながらより簡単に製造することができます。」とコメントした。

近年一部の航空機に見られる座席/睡眠用スペース拡張傾向によりさらに多くの内装部品が0.186m2(2ft2)大以上の部品に適用されるOSU放熱基準対象となり、同時に新鮮なデザインと美しい外観を特徴とする新型または改装した航空機には優れた着色性と自由な創造性を持つ材料が求められる。Lexan XHR 6000シートはこれらの要望を満たすだけでなく、加工コストの削減と容易な成形を可能にする。

Lexan XHR 6000シートは全世界で展開しており、座席用途に加え、コックピットライニング、窓枠、ドアシュラウド等他の内装部品用途にも使用可能である。

 

基準完全準拠による特採手続の省略
OSU放熱基準は進化を続け、今日の65/65基準も徐々に厳格化されている。Lexan XHR 6000シートは現行基準および今後発効する55/55基準にも完全準拠、またFST規制にも適合、両基準に完全準拠のためメーカー顧客は今後の準備が可能になり、製造メーカーやサプライヤーのOEMや航空会社納品時の特採手続時間を省略する。
新しい設計の選択肢を空へ
Lexan XHR 6000シートはデザインについても独自性に富み優美な航空機内装を可能に
する多数の新しい選択肢を提供、本製品は半透明で人気のある鮮やかな白など卓越した着色性を持ち、深絞り、メリハリのあるアングルや薄肉の成形も可能である。

薄肉成形による軽量化に加え、Lexan XHR 6000シートは競合材料に比べ本質的に軽量で、例えば対OSU準拠PVC/アクリル樹脂の比重はLexan XHR 6000シート 1.34に対しPVC/アクリル樹脂1.47である。
加工性とコストの向上
Lexan XHRシートは卓越した着色性と向上した質感保持性を持ち、ポリフェニルスルホン(PPSU)やポリエーテルイミド(PEI)樹脂製シート製品に比べ低温で熱成形可能、より安価な加工設備使用と着色工程の省略を可能にし、両利点により部品製造コスト削減と生産性向上を可能にする。

SABICのLexanシート製品についての追加情報は、次のサイトからご覧ください。www.sabic-ip.com.技術関連のお問い合わせに関しては、次のサイトからご連絡ください。www.sabic-ip.com/prtechinquiry

* SABICイノベーティブプラスチックスIP BVの商標です。