2011年9月28日 – 世界トップクラスのコネクターメーカーである米モレックス社の日本法人・日本モレックス株式会社(本社:神奈川県大和市、社長:廣川克巳)は、特別な治具を使用せずにカスタム構成が可能なモジュール構造を持つ、基板対基板用と基板対電線用の信号および電源一体型ハイブリッドコネクターシステム「EXTreme Ten60Power™」を発表した。
「EXTreme Ten60Power」は水平(ストレートタイプ)および垂直(ライトアングルタイプ)実装に対応した基板対基板用と基板対電線用コネクターシステムで、電源ブレード1枚の電流容量が最大60Aで1リニアインチ(高さ+横幅+奥行)当たり260Aと高い電流対寸法比を実現すると共に、高さ10.00mmの低背実装が可能なためシステム内部のエアフロー効果を向上する。また電源、信号およびガイドといった各モジュールは特別な治具を使用することなく用途に応じた構成が可能で多極にも対応し、エンドモジュールやサイドおよびトップの各ガイドを組み合わせてカスタマイズできることから、システムの設計が容易になる。
EXTreme Ten60Powerには24ピン信号モジュールを使用したオリジナルバージョンの3列コネクターと、25ピン信号モジュールを使用した高密度信号バージョンの5列コネクターがある。オリジナルバージョンは縦横2.54mmピッチの配線スペースによって設計の柔軟性を提供する。また高密度信号バージョンは縦1.65mm x 横2.00mmピッチでオリジナルタイプよりも10mm以上のスペースを節減できるため、実装スペースが限られた用途に最適である。
本コネクターシステムの主な特徴:
- UL1977の電流遮断基準に適合しホットプラグに対応
- 堅牢で高電流に対応するDC(5.50mmピッチ)およびAC(7.50mmピッチ)の各コンタクトブレードによって設計の柔軟性を向上
- シーケンス対応可能な電源用および信号用の各コンタクトが利用でき複数のシーケンス仕様に適合
本システムは、コントローラーなどの産業用製品、水平基板対電流接続アプリケーションやサーバーなどのネットワーク機器、ルーターやデータ通信および通信機器などのテレコミュニケーション用途に加え、自動車や輸送機器、各種民生機器、医療機器、航空宇宙、ソーラーなどの高電流容量が求められる用途に最適である。
EXTreme Ten60Powerの詳細については、弊社ウエブサイトwww.molex.com/link/ext-power.htmlを参照下さい。