2011年9月28日 – SABICイノベーティブプラスチックスは、Cycoloy*（サイコロイ・PC/ABSアロイ樹脂）およびLexan*（レキサン・PC樹脂）が世界的な呼吸器疾患治療および管理用医療製品大手、米ResMed社（以下ResMed）の睡眠時無呼吸症候群用装置の新製品ResMed S9™シリーズに採用、製品の性能、外観および環境性能の強化に寄与したことを明らかにした。SABICのCycoloyポリカーボネート／アクリロニトリルブタジエンスチレン（PC/ABS）樹脂は、非ハロゲン、難燃かつ高い流動特性により複雑かつ薄肉のS9™筐体成形に使用され、Lexan樹脂は剛性、生体適合性に加え、優れた外観を実現できるため、S9™トップケースおよびH5i™加湿器の蓋に使用されている。これらの材料によりResMedの新製品を消費者にアピールするすっきりしたデザインと優れた外観の実現に貢献した。この次世代ResMed S9™装置シリーズでの採用は、SABICが拡大を続ける幅広い高性能素材ポートフォリオや付加価値サービスによりヘルスケア業界に於いても顧客の新しく、革新的な技術開発へ貢献することを示すものである。
ResMedサプライヤーアライアンス担当副社長のゲーリー・ロビンソンは、「当社の主力製品であるS9™シリーズ睡眠治療装置主要部分へのSABICのCycoloyおよびLexan樹脂採用にはいくつかの重要な理由があります。環境に対し進歩的なこれらの熱可塑性樹脂は、優れた設計の柔軟性、卓越した性能および使い勝手を含む重要なメリットを提供し、またSABICは、カラーマッチングから工程の最適化まで当社の目的達成に貢献すべく重要な付加価値サービスを提供してくれました。」とコメントする。
SABICイノベーティブプラスチックス、ヘルスケア部門マーケティングディレクター、トーマス・オブライエンは、「SABICは、ヘルスケア業界、中でも住宅個人使用に適した小型化および外観の向上等医療機器部門の主要トレンドに対応すべくプラスチック業界でも最も充実した高級素材ポートフォリオのひとつを提供しました。当社はResMed等の医療機器大手企業と共に製品の最高品質および最高性能の達成を目標としたプロジェクトに関わることが出来ることに大きな誇りを持っています。当社の定評を頂いている製品は、熱可塑性プラスチックのパイオニアとしての75年間以上にわたる歴史と共に、世界中の消費者や医療従事者の需要変化に応えるヘルスケア業界の絶え間ない革新の支援の原動力となっています。」とコメントする。
使いやすさと消費者アピールの強化
新しいResMed S9™シリーズ睡眠時無呼吸症候群用の装置は継続型、自動および可変陽性気道圧型等のモデル展開で、流線型の最先端デザインおよび優れた機能性に患者吸気の温度調節および加湿によるより良い快適性を組み合わせた。
これらの新製品は、SABICのLexanおよびCycoloy樹脂を使用したデザインにより、在宅使用に適すように、医療機器ではなくラジオやステレオのような外観を獲得、また軽量かつ耐久性により使い易さも配慮されている。
SABICのCycoloy樹脂は、高温状態で優れた機械性能をもち、有害物質の使用せずに高い難燃性を発揮、さらにRoHSおよびWEEEに準拠している。また、Cycoloy樹脂を使用したS9™筐体は、ダークグレーにカスタムカラー加工をしている。
加えて優れた衝撃特性を持つLexan樹脂は、H5i™加湿器の跳ね上げ式の蓋に採用された。Lexan樹脂は、様々な分野で拡大を続けるSABICの50以上の医療用途樹脂ポートフォリオの一部で、包括的医療用製品方針に適合している。
SABICの医療関連ソリューションの詳細については、www.sabic-ip.comをご覧ください。 技術関連のお問い合わせに関しては、次のサイトからご連絡ください。
www.sabic-ip.com/prtechinquiry
* SABICイノベーティブプラスチックスIP BVの商標です。
S9およびH5iはResMedの商標です。
ResMedについて
ResMedは、睡眠呼吸障害および他の呼吸器疾患の治療、診断および管理用医療機器の大手開発製造および流通メーカー。常に革新的製品の開発に邁進し、呼吸疾患に苦しむ患者の生活向上、および睡眠呼吸障害未治療による潜在的に深刻な健康への影響についての患者および医療従事者への認識の啓発に従事している。詳細はwww.resmed.comをご覧ください。