業界トップクラスの省電力電源回路を 実現するmWSaver™ 技術を発表

fairchild2010年12月22日 – 広く電気・電子製品が普及するにつれ、AC-DC外部電源の需要も同様に伸びています。2009年から 2013年にかけて、外部電源の数量は11%以上増加する見通しです。今日、世界中で60億から100億台にのぼる電源(装置)が使われており、それらは コンセントに接続されているものの、一日のうち、20時間程度は使用されていない場合が一般的であり、その間にも、一定の電力を消費しています。 ここに 述べた数字はエネルギー浪費に対する懸念と、待機時消費電力の削減効果に対する大きな期待を明確に表しています。

90%以上の電力効率を備える高性能電源がある一方、効率が20%~40%の電源では、そこを通過する電力の大部分が浪費されていることになります。住居用電力の年間使用量のうち約10%は電源で消費されています。規制や技術の進歩は、待機時消費電力削減に貢献していますが、家庭電化製品で消費される電力は増加の一途をたどっており、特に発展途上国で顕著です。

フェアチャイルドセミコンダクタージャパン㈱(本社:東京都渋谷区、社長:朴贊九)は、最少の部品点数で、業界トップクラスの省電力特性を備えた電源を実現するmWSaver™技術を発表しました。mWSaver™シリーズの製品には、バースト・モード動作および低電流動作技術に加えて、特許を獲得している、オフタイム・モジュレーション、高耐圧JFETスタートアップ回路、フィードバック入力インピーダンス・スイッチ、高圧ディスチャージ回路、出力電圧を一次側で制御するプライマリサイド・レギュレーション、がそれぞれ搭載されています。これらの技術を独自の方法で統合することにより、最も厳しい待機時消費電力基準を満足しています。

mWSaver技術の特長は:

  • シリーズ製品全てが、業界トップクラスの待機時/無負荷時消費電力を達成
  • 抵抗、キャパシタ、インダクタ、ダイオード等の外部部品それぞれに対し、待機時消費電力の削減を達成
  • 全負荷時における高い電力効率
  • 無負荷時において、あらゆるエネルギー規制を満足
  • 新たな回路、または外部部品を追加することなく、ブラウンアウト検出、低電圧誤動作防止回路(UVLO)、過電圧保護回路(OVP)、オープンループ保護回路(OLP)、過熱保護回路(OTP)等の保護回路を集積させ、部品点数の削減と、システム全体のコスト削減を達成

電源メーカは、mWSaver技術を取り入れることにより、部品点数とコストの両面を削減しつつ、お客様が望む超低待機時消費電力特性を実現させることが可能になります。

米国が全てのバッテリ・チャージャを、通常品よりも35%効率が良いとされる、エナジー・スター準拠の製品に置き換えたと考えてみましょう。これだけの変更で、年間10億キロワット時(kWh)のエネルギー、または1億USドルを節約することになります。これにより100万トンの温室効果ガスを削減する効果が得られ、それは15万台相当の自動車から排出される量に匹敵します。mWごとの節約が無駄な天然資源の浪費を抑え、クリーンな環境を生み出します。

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