サウスコ・ジャパン、ビルや設備資産の物理セキュリティ強化に向け 低コストで既存システムに統合可能な「セキュリティシステム統合キット」を発表

セキュリティシステム統合キット (中央の製品はEA-A01)

セキュリティシステム統合キット (中央の製品はEA-A01)

[大阪]  2015年10月21日 – ロック、ラッチ、ファスナ、ヒンジ、ポジショニングテクノロジーや電子アクセスなど各種アクセスソリューションの世界的なリーディングサプライヤーである米サウスコ社の日本法人・サウスコ・ジャパン株式会社(大阪市此花区/代表取締役 渡邉哲哉)は、ビルや設備資産の物理セキュリティ強化の需要に応える電子錠システムを発表した。システムを構成するサウスコのセキュリティシステム統合キット「EA-A01シリーズ」は、ビルなどの既存システムに低コストで容易に導入可能なソリューションである。

今日、入室管理セキュリティシステムにおいては、ハイテク化したキーレス式の電子エントリーシステムが主流となっているが、多くの場合こうした最新システムは、建物と屋外との間のアクセス管理にのみ利用されている。しかしながら建物内部においても、高価な設備資産や従業員の私物など、極秘情報や個人情報などを格納・保管するエンクロージャやキャビネットのセキュリティ管理について、同レベルのアクセス制御が求められている。このような例として以下があげられる。

  • 在庫管理: 高価な機器や在庫品などを収納するセルフサービス式ロッカー
  • データセンターにおけるエンクロージャ: 業務上の秘密情報や個人データなどを収めたキャビネットの物理的保護
  • ロッカーやオフィス機器: 従業員の私物やノートPCなどの重要データや情報を含む機器
  • 投薬ディスペンサーや患者カルテ: 患者の安全とプライバシー保護

こうした建物内部のセキュリティ管理用途に向けた統合型の電子アクセスソリューション(EAS)は、アクセス制御装置/入力装置、電子機械式ロック/ラッチ、これら動作の遠隔監視といった、すべての必要機能から構成される。EASの導入によって、エンクロージャやキャビネットを対象とするアクセス制御システムと既存のビルセキュリティシステムを統合でき、屋内から屋外まで建物全体のセキュリティ強化を図ることができる。

サウスコのEA-A01セキュリティシステム統合キットは、アクセス制御機器、電子アクセス制御システムの電源配線、電子機械式ラッチを相互接続する中継ポイントである。EA-A01は1台につき最大2基の電子機械式ラッチやアクセス制御機器を接続可能であり、ケーブルコネクターを容易に接続できる上、サウスコ製ラッチやアクセス制御機器のいかなる組み合わせにも対応する柔軟性を有している。

EA-A01は、ウィーガンド規格準拠のアクセス制御システムに対応し、サウスコの統合カードリーダー付きH3-EM電子スイングハンドルとの接続および配線を簡素化することができる。EA-A01はアクセス制御と監視をシンプルかつ高コスト効率で導入可能な製品である。

サウスコのH3-EM電子ロックスイングハンドルは、マイクロプロセッサ制御のギアモーターを内蔵し、最小限の電力消費でインテリジェントな施錠/開錠および監視管理機能を備えている。

またEA-A01セキュリティシステム統合キットとH3-EM電子ロックスイングハンドルは、独立したスタンドアロンのシステムとして、既存のビルアクセス制御システムへの統合、HIPAA(米国:医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)やSOX法(米国:企業改革法、全電子記録の最低5年間保管を義務付ける法律)に適合した遠隔監視や監査履歴報告などのネットワークシステムといった様々な用途に適している。

サウスコ・ジャパン、カントリーマネージャー/代表取締役の渡邉は、「サウスコの電子アクセスソリューションは、建物・施設全体のセキュリティ向上に寄与するものです。これらのインテリジェントな電子錠は、既存システムとの統合も容易で、電子履歴、遠隔監視などの機能により、施設内のセキュリティ管理に関するトレーサビリティと信頼性を高めることができます」とコメントした。